日々紬

なんでもない日常を物語に。

【インタビューVol.7】aonagiさん、あなたの書く理由を教えてください。

 おひさしぶりです、紬です。

 

   仕事でばたばたしており少し間があいてしまいましたが、書き手さんのインタビューをお届けします。縁起の良い7人目。

 ここまで続くのも、受けていただく書き手さん、読んでいただいている皆様のおかげです。ありがとうございます。(深々)

 

 ひさしぶりにインタビューに答えてくださったのは……

 第6弾のaonagiさん。

 Twitter・noteで小説を発表されています。

note.com

 軽やかな文体で粛々と日常を描きながら、ときおりなにか深いところに潜っていくような、わたしの大好きな温度感で作品を描かれる方です。 

 

 今回もぶしつけなお願いにも関わらず、丁寧にインタビューに答えてくださいました。

 どうぞお読みください。

 

*創作を始めたきっかけはなんですか?

 小さい時からなにかをつくったり、誰に見せることもなく架空の日記を書いてたりしてたので、きっかけというのは凄く難しいですね。笑 

 10歳の時には夢に作家と書いていたのでそれより前であることは確実ですが、あまり友達がいなかったので孤独を満たす何かが創作にはあって、それを得ようとして始めたのかもしれません。

 

*インターネットで創作を始めたきっかけはなんですか?

 やっぱ誰かに見て欲しかったんです。もうそれだけです。笑

 

*創作するうえで心がけていることはなんですか?

‐aongaiさんの軽やかな文体と、淡々と日常を描きつつ読ませる筆力に心底憧れています。『ce que?』はどのお話もするする読んでしまいました。描く際になにか意識していることがあれば教えてほしいです(紬) 

 そんな風に仰っていただいて光栄です。基本的にあまりルールとかは作らないようにしてます。とりあえず書きたいものを書いてみる、下手でも書いてみる。あと、愛せるキャラクターにする。とかですね。 

 

*どんなときに「楽しい」「書いてて良かった」または「つらい」「もう書くのやめたい」と思いますか?/書くのをやめたくなったことがある場合、どんなふうに気持ちを立て直しますか?

 楽しいと思う時は書いてる最中ですかねぇ。書いてる時は苦労してても楽しいですね、辛くても書けば確実に登場人物は動いてくれますし。つらいとか書くのやめたいって思ったことはないです。 

 

*ずばり、この一作には自信がある/我ながら好きという自作を教えてください。

 自信がある、というのは全部なんですけどね。笑

 その中で選ぶとなると、僕つい最近までnoteをしてたんですけど、その時に氷を擬人化させてその恋愛を描いたことがあって、あれは評判も良かったですしすごく自信がありましたね。

 一度自分の中で作品を整理するためにnoteのアカウントを削除したんですけど、これからまた新しいアカウントを作るので、その際はどれも氷の作品と同じくらい素敵なものを作れるといいなと思います。

 

*最近のおすすめ作品を教えてください(小説から映画まで、なんでもOK)

 最近だとグレイスペイリーという作家ですね。村上春樹氏の訳で短編集が3冊出版されたんですけど、どれもかなり面白いです。とにかく文体が独特で、難しいんですよ。笑 でもその中にれっきとした彼女の明確なメッセージだったり、一方で瑞々しくて鮮やかな表現だったりが散りばめられていて好きです。

 映画はあまり明るくないですが、是枝監督の作品はほとんど全部見てます。その中でも『海街diary』は大好きですね。淡くて生活感が満載なのに、ちゃんとメッセージが伝わってくるので、参考になる部分もたくさんあります。

 やっぱり僕も大それたことじゃなくて、人間の日常を淡く使って創作したいと考えているので、土俵は違ってもあんな作品を作りたいなぁと思ってしまいます。凄いです。

 

<ご回答、ありがとうございました!>

*僭越ながらの紬メモ

・「架空の日記」というものがどんな日記なのかとても気になります。笑

・「だれかに見てほしかった」、本当によくわかります……!

・「書いてる時は苦労してても楽しい」、とてもすてきな言葉だなと感じ入りました。わたしは書いているときはいつも辛いので……。笑

・noteを新しくされたんですね! 過去作もとても好きだったので、新作品も楽しみにしています。

・『海街diary』はわたしも大好きです。生活を描きながらしっかりとメッセージが伝わってくる、そんな作品に憧れます。