日々紬

なんでもない日常を物語に。

140字小説を一ヶ月続けてみてわかったこと。


こんばんは、紬と申します。

 

小説や活字をこよなく愛し、

「自分でも書いてみたい、仕事にしてみたい」

と、ぼんやり思っている者です。笑

 

好きな作家は津村記久子恩田陸村上春樹、梨木果歩……

あげきれませんが、たくさんいます。

 

さて、ここ1ヶ月ほど、

「毎日140字小説を書いてみよう」プロジェクトをやっていました。

1人で。こつこつと。

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、

140字小説とはその名の通り、

ツイッターの文字数制限である140字で超短編小説を書くことです。

こんな賞が催されていたこともあった模様。

【結果発表】第二回140字小説大賞 - あとーすログ

 

なぜそんな無茶なことをしだしたのか?

背景をご説明します。

 

まず私の悩みとして

 

・飽き性で困っている

(好奇心旺盛なのだが、新しい趣味に数か月で飽き、また別のことを始める)

活字中毒で、自分でもなにかしら文章を書きたいのに、長いものが書けない

(文章を書こうとすると長いものが求められる傾向がある、気がしている)

 

というものがありました。

 

さりげなくずっと悩んでいたこのふたつ。

そろそろなんとか解消したい! と

うんぬんとぼんやり悩むこと数か月。

 

飽き性克服のために読んだ『没頭力』という本からも

ヒントをもらったりして、

なんとかかんとか自分の長所を掘り出し、

じゃあどうしたらいいか、を考えてみました。

 

<長所>

・ブランクはあっても、読むことと書くことはずっと好き

・短編なら短時間でばばばっと書くことができる(量産ができる)

・風景や日常描写が好きなので、ネタはそこかしこに落ちている

・褒められるとばかみたいにやる気が出る

 

<じゃあどうするか>

Twitterの140字小説なら毎日かけそうだし、リアクションもわかりやすそう

・飽き性克服にもなりそう

一石二鳥だ! よし、やってみよう!

 

となったわけです。

 

こんな流れで作ったアカウントがこちら↓

https://twitter.com/novel140tumugi

フォローリムーブご自由に。

 

はじめたのが11月21日。

無事昨日で1ヶ月たったので、

ブログで感想を書いてみようと思った次第です。

 

それではどうぞ。

 

まず、書くときに意識したこと

自分が書きたいことを書く

文章に限らずですが、

性格的に「ウケるものによせる」傾向があり、

ほっておくと他の方の人気作を勉強し、

こういう作風がいいのかな? とやりだします。

 

はい、こざかしいですね。

 

今回はそれは一切排除し、

「自分がいいとおもったもの、書きたいもの」

に集中するようにしました。

 

規模は意識しない

せっかくならいろんなひとに見てもらいたい!

ほめてもらいたい!

何かを作るうえで、もちろんこういう欲求があります。

が、今回はそれも横に置きました。

 

あまり派手なことをしたりして注目を集めても疲れるし、

そこに焦点をあてるとすぐ気持ちがぶれるからです。

 

小規模でもいい、とにかく地道に続けよう。

その精神を貫き通しました。

 

おかげで楽しかったです。

 

全体をとおして

いいねやリツイートなどのリアクションははげみになる

小規模でいい、とかっこつけながらも

やはり見てくれる方がいるのはめちゃめちゃうれしかったです。

1個のいいねでテンションがすごくあがる。下手すると泣く。

いや本当にありがとうございます。

 

切り取る場面が細かいほど、文章力と着眼点が求められる

居酒屋のなかでことこと音をたてている鍋だとか、

清流の上に落ちていく枯葉だとか、

荷物を待っているときのドキドキ感だとか、

こういう細かい題材が大好き。

 

大好きなんですが、派手さがない分、

けっこう本気出さないと難しかったです。

いや、本気出しても難しかったです。 

 

文章そのものについて

「なにげない」風景のなかにある物語を「控えめに」描くのが一番好き

こんなシンプルな自分の嗜好をしみじみ実感できました。あとは以下。

 

・夕暮れからそれ以降の時間帯がやたら好き

・夕暮れの描写も好き。グラデーションを使いたがる。

・料理やらお風呂やら、日常がもたらすあたたかさも好き

・日常のなかに「幸福」を浮かび上がらせたくなる

 

心の折れ具合 ~やっぱり毎日は大変だった~

・1週間を過ぎたころからややだれる

これ以降定期的に心が折れるようになる

 

・21日目あたりから本格的にだれる

でも不思議とやめようとはおもわなかった。

 

・23日目から新しい作風にチャレンジ

会話劇や心情描写に「むずかしい……」となる。折れる。

 

・29日目、ネタ切れ。友人からネタをもらう

というか、何気ない発言からヒントをもらう

 

・31日目、基本に戻って風景からの妄想描写。楽しい。

反応がいいほうだった。うれしい。

 

これから

けっこう楽しかったので、まだまだ続ける気でいます。

 

毎日のなかにひとつフックというか、

習慣が増えるのが癖になった。

それが好きなこと(文章を書く)だったのでなおさらですね。

 

書く時間を決めるとか、

テーマを固定してみるとか、

余裕がでてきたらいろいろやってみたいこともあります。

 

末永くお付き合いいただけると嬉しいです。

 

それでは。




<このエントリは他ブログから移管したものです。元エントリは2018年12月21日にアップしました>