日々紬

なんでもない日常を物語に。

【インタビュー】マメさん、あなたの書く理由を教えてください。

こんばんは、紬です。

 

今回はちょっと趣向を変えて、書き手さんのインタビューをお届けします。

 

ふとした思いつきで始まったこの企画、いざ勇気を出してやってみたらとても面白く、自分のためにもなるインタビューでした。

 

第一弾は、マメさん

noteで短編小説を発表されています。

少し不思議で愛らしい物語と、読んでいて心地の良い文体がクセになる、わたしの大好きな書き手さんです。

note.com

 

ぶしつけなお願いにも関わらず、丁寧にインタビューに答えてくださいました。

どうぞお読みください。

 

*創作を始めたきっかけはなんですか?

明確なきっかけらしきものはありませんが、もともと私には、言葉を上手く適切に操れるようになりたいという欲求があり、それが高じて小説を書くに至りました。

 

*創作するうえで心がけていることはなんですか?

書き始める前に、主題を明確にしておくことです。

最初にしっかりと芯を定め固定しておかないと、途中で何を書けばいいか分からなくなるんです。自分が書きたいものは何なのかを決めておかないと、途中で迷子になったり挫折したりしちゃいます。

 

*どんなときに「楽しい」「書いてて良かった」または「つらい」「もう書くのやめたい」と思いますか?

やっぱり、読んでくださったかたに感想をいただいたときが嬉しいです。

あと、ぴったりくる表現、しっくりくる表現を思いついたとき。それと、書く過程で、普段は隠れている自分の心を発見したり、再確認できたとき。

逆に、ストーリーを思い付かないときは、書くのをやめたくなります。

そもそも、私が書く動機は、ストーリーの構成よりも言語化に比重があるので、ストーリー展開を考える苦労は、できればしたくありません。笑

 

*書くのをやめたくなったことがある場合、どんなふうに気持ちを立て直しますか?

書くのをやめ、読んだり観たり食べたり眠ったり歩いたりします。

つまり普通に生活し、創作欲求が再び湧いてくるのを待ちます。

 

*ずばり、この一作には自信がある/我ながら好きという自作を教えてください。

トナカイにサンタクロースの代理を依頼された』です。

短い小説ですが、エンタメ作品としてよくまとまっていると自負しています(伏線の回収とか、キャラクターの個性とか)。それに、私らしさが詰まった小説だとも思います。複数人の視点から語る構成とか、コミカルな文体とか、伏線の張り方とか。

 

*最近のおすすめ作品を教えてください(小説から映画まで、なんでもOK)

江國香織の新刊『去年の雪』です。

私は江國香織のファンなのですが、その贔屓目を抜くにしても、この小説はすごくいいです。すごく大勢の人物が登場し、それぞれの日常がほんの一瞬だけ描かれます。幾つもの物語を同時に読んだようなお得感が満載です。

 

<ご回答、ありがとうございました!>

 

*紬メモ

・『トナカイにサンタクロースの代理を依頼された』は読むと気持ちがほぐれるお話なのでとってもおすすめです。(私は鳩山さん推し)

・「ぴったりくる表現、しっくりくる表現」、見つけられるとうれしいですよね。自分の中の宝物を見つけた気持ちになります。

・「主題を決める」、すぐにでも見習いたいです。すぐブレるので……。笑

江國香織さん、いいですよね……!『去年の雪』、さっそく読まねば。